[事業再構築補助金] 事業計画書 公開

コラムをご覧いただきありがとうございます。

業再構築補助金とは、コロナの影響を受ける中、大きな事業改革を図ろうとしている企業に対して
最大1.5億円(特別枠の場合)、最大補助率3/4もの補助金を給付する制度です。

金額が大きいため、事業計画書に求められるボリュームを膨大なものであるため
事業計画書をどう作成すればいいのかわからず、途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。

今回は、事業再構築補助金における「事業計画書のポイント」について」公開していきます。

◆「事業再構築指針」との関連性

事業再構築補助金の公募要領には
「申請する事業再構築の類型について、事業再構築指針との関連性を説明してください」
とあります。

「事業再構築指針」とは、事業再構築のパターンを説明したもので、
この、どれかのパターンの事業再構築を行うことが
事業再構築補助金を活用するうえでの大前提となります。

そのため、
どのパターンの事業再構築で売上UPを図るのか
選んだパターンの要件を満たす事業計画になっているのか
について、事業計画書でしっかり説明するべきだということです。

【事業再構築のパターン】

以下にて事業再構築のパターンを公開します。

①新分野展開
主な事業(社内で売上占有率が最も高い事業)とは別に新たな市場に進出する。
「業種」もしくは「事業」を変えずに「新製品・新サービス」を作るということ。

➁事業転換
同じ業種で新たに始めることを主な事業にする。
「業種」はそのままだが「主力事業」を変更し「新製品・新サービス」を作るということ。

③業種転換
主な事業の業種を変える。
「現在の業種」を変え、「新製品・新サービス」を作るということ。

④業態転換
サービスの提供方法を変える。
「業種」はそのままだが、「製品・サービスの提供方法」を大きく変えること。

⑤事業再編
「合併」や「会社分割」などの「組織変更」を行いつつ、
「①新分野展開~④業態転換」のいずれかを行うことで、売上UPを目指すこと

◆事業計画書に盛り込むポイント

事業再構築補助金公募要領には
「事業計画書に盛り込むべきポイント」が公開されています。

以下のポイントが盛り込まれた事業計画書を作成する必要があるため
まずは、ポイントを押さえておきましょう。

ポイント公開項目
補助事業の具体的取組内容
ポイント①
・現在の事業の状況
・強み・弱み、機会・脅威
・事業環境
・事業再構築の必要性
・今回の補助事業で実施する新分野展開や業態転換
・事業・業種転換等の取組
・事業再編又はこれらの取組について
・事業実施期間内に投資する建物の建設・改修等の予定
・取得時期や技術の導入や専門家の助言
・研修等の時期
・詳細なスケジュール

※必要に応じて、図表や写真等を用いて、具体的に記載する
補助事業の具体的取組内容
ポイント②
・申請する枠、事業再構築の種類に応じて、事業再構築指針に沿った事業計画書を作成する
・どれを選んだのかについても、事業計画書に記載する
⇒申請する枠
⇒事業再構築の種類
補助事業の具体的取組内容
ポイント③
・どのように「他者」や「既存事業」と差別化できるか
・競争力強化が実現するか
・その方法・仕組み・実施体制
補助事業の具体的取組内容
ポイント④
・(既存事業の縮小・廃止、省人化により、従業員の解雇を伴う場合)従業員向けに「どのような再就職支援を行うのか」を記載する
将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)
ポイント①
・成果の価格的・性能的な優位性
・収益性
・課題
・リスク
・その解決方法
将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)
ポイント②
・今回の事業を軌道にのせたい時期等
・目標とする売上規模
・量産化時の製品・サービスの価格
将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)
ポイント③
・必要に応じて、図表や写真等を用いて具体的に記載する
本事業で取得する主な資産・補助事業により取得する主な資産の名称・分類・取得予定価格(単価50万円以上の建物、機械装置・システム等)
収益計画
ポイント①
・本事業の実施体制
・スケジュール
・資金調達計画
収益計画
ポイント②
・収益計画(表)における「付加価値額」の算出根拠
収益計画
ポイント③
・収益計画(表)で示された数値は、補助事業終了後も、毎年度の「事業化状況等報告」等において、伸び率の達成状況が確認される

◆最後に

いかがだったでしょうか。

今回の記事では、事業再構築補助金における「事業計画書のポイント」について」公開しました。
事業再構築補助金の事業計画書を準備する方はぜひ参考にしてみてください。

今後も経営に役立つ情報を随時発信していきますので、是非ともチェックしてください。