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今回は事業再構築補助金の実績報告のポイントを解説します。
事業再構築補助金とは
事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症の影響や、脱炭素化やデジタル化などの社会構造の変化に対応するために、事業の再構築に取り組む中小企業・小規模事業者を支援する補助金制度です。
補助金の交付を受けるためには、事業計画の策定と提出、事業の実施、そして実績報告の提出が必要です。
その中でも、実績報告は補助金の受給を左右する重要なポイントとなります。
そこで、今回は事業再構築補助金の実績報告で押さえるべきポイントを解説します。
1. 実績報告の提出期限
実績報告の提出期限は、交付決定後12ヶ月以内(ただし、採択発表日から12ヶ月後の日まで)です。
期限内に提出しないと、交付決定が取り消される可能性がありますので、注意が必要です。
2. 実績報告の必要書類
実績報告に必要な書類は、以下のとおりです。
- 実績報告書
- 証拠書類(領収書、請求書、見積書、契約書、その他)
実績報告書は、Jグランツの電子申請システムからダウンロードできます。
証拠書類は、実績報告書に記載した内容を裏付けるものです。
3. 実績報告書の作成方法
実績報告書は、以下の項目を記載します。
- 事業計画の内容と実績
- 事業の実施状況
- 事業の効果
事業計画の内容と実績
事業計画の内容と実績は、事業計画書と実績報告書の内容を照らし合わせながら、漏れなく記載しましょう。
事業計画書で記載した内容が、実績報告書でどのように実現されたのかを具体的に説明します。
事業の実施状況
事業の実施状況は、事業計画書で記載したスケジュールや予算を達成できたかどうかを記載します。
スケジュールや予算を達成できなかった場合は、その理由を説明します。
事業の効果
事業の効果は、事業再構築によって得られた効果を具体的に記載します。
効果の測定は、事業計画書で記載した指標を用いて行います。
4. 実績報告書の注意点
実績報告書を提出する際には、以下の点に注意が必要です。
- 記載内容に不備がないか、必ず確認する
- 証拠書類は、原本またはコピーを提出する
- 期限内に提出する
実績報告書は、補助金の受給を判断する重要な書類です。
記載内容に不備があると、補助金の減額や不交付の対象となる可能性がありますので、必ず内容をよく確認してから提出しましょう。
5. 実績報告書の作成の流れ
実績報告書の作成は、以下の流れで行います。
- 事業計画書と実績を照らし合わせる
- 事業の実施状況を具体的に説明する
- 事業の効果を具体的に測定する
- 記載内容に不備がないように、複数人でチェックする
- 実績報告書を作成
- 証拠書類を準備する
- 実績報告書と証拠書類を提出する
実績報告書の作成を支援するサービス
事業再構築補助金の実績報告書の作成を支援するサービスは、以下のようなものがあります。
- 専門家によるサポート
- テンプレートやマニュアルの提供
- オンライン講座やセミナーの開催
専門家によるサポートでは、事業計画書と実績報告書の内容を照らし合わせながら、漏れなく記載できるようにアドバイスを受けることができます。
テンプレートやマニュアルの提供では、実績報告書の作成に必要な項目や書式をわかりやすく確認することができます。
オンライン講座やセミナーでは、実績報告書の作成方法を学ぶことができます。
実績報告書の作成は、事業再構築補助金の受給に欠かせない重要な手続きです。
専門家のサポートやテンプレート、マニュアルなどを活用して、漏れなく正確な実績報告書を作成しましょう。
まとめ
事業再構築補助金の実績報告書は、補助金の受給を左右する重要な手続きです。
提出期限を守り、必要書類を揃え、記載内容に不備がないように注意して提出しましょう。
また、実績報告書の作成は、事業再構築の成果を振り返る良い機会でもあります。
事業の成果をしっかりと把握し、今後の経営に活かしましょう