補助金とは何か?

コラムをご覧頂きありがとうございます。
こちらでは、特に経営者・経営幹部の方々に資金調達のお役立ち情報をお届けできるよう、定期的に発信をさせて頂きます。

さて、早速ですが、今回は「そもそも補助金とは何か?」という疑問を解消していきます。

◆そもそも補助金とは

補助金とは、
「国や自治体が目指す方向に沿った取組をしようとする事業者が」
「その取組をスムーズに実現させるために」
「一定の割合で金銭的な補助を受けられる」
制度です。

管轄機関は主に経済産業省や地方自治体です。補助金の財源は税金であるため、予算や交付件数も決まっており、
また不正防止の観点から提出が必要な書類も多く、申請作業も複雑になっています。

注意が必要なのは、補助金は、必ずしもすべての経費が全額補助されるわけではないということです。申請の際は、
必ず事前に補助の対象となる経費の種類・補助を受けられる割合・補助金の上限額等を確認しておきましょう。 

◆補助金受給までの流れ

補助金受給までのおおまかな流れについてご紹介します。

①gBizID
最近の補助金は電子申請が主流です。
まずは、申請のために必要なアカウントであるgBizIDを取得します。

②計画書の作成
事業計画書を作成します。申請する補助金の制度目的や趣旨に沿っている事業内容であることと、
自社の強みや新たな取組の独自性、実現可能性の高さを存分にアピールします。

③申請
必要書類一式を補助金を管轄している機関に提出します。
補助金の種類によって提出物の種類や提出方法は異なります。

④審査
「申請したら必ずもらえる」というものではありません。
審査の合格者のみが補助金を獲得でき、審査に要する期間は応募数等に応じて変動します。

⑤採択・交付決定
申請した事業内容の大枠が認められた状態を「採択」、
申請内容が正式に認められ、獲得額が決定した状態のことを「交付決定」と言います。
採択されても、申請に不備があった場合等は追加の確認や修正が必要であり、
すべて解消されたら交付決定に至る、ということです。
採択と交付決定が同時の場合もあります。

⑥事業実施
交付決定された取組内容で事業をスタートします。
内容を変更せざるを得ない場合は、事前に所定の手続きが必要です。

⑦実績報告
実施した事業の成果や発生した経費の証明物を補助金事務局に提出します。

⑧補助金交付
申請通りに正しく取組が実施されたと確認されると、補助金が入金されます。
補助金は「後払い」の制度です。先に出費が必要になるという点、くれぐれも勘違いには
ご注意ください。

補助金の種類

エリアや業種を問わずに申請を検討できる、代表的な補助金の一例をご紹介します。

事業再構築補助金
 →コロナ禍を生き抜くために大規模な事業改革を行う事業者の挑戦を支援するための補助金

・小規模事業者持続化補助金 ~低感染リスク型~
 →コロナ感染防止に繋がる非接触のビジネスモデル構築を行う事業者を支援するための補助金

・IT導入補助金
 →事業者が自社課題やニーズに合ったITツールを導入する経費を補助するための補助金

◆最後に

 いかがだったでしょうか、今回は補助金について解説しました。
それぞれの補助金の内容については、後々の更新で詳しく説明していく予定です。
今後も経営に役立つ情報をお届けしますので、是非ともチェックしてみてください。