この度もコラムをご覧いただきありがとうございます。
前回の記事では「補助金とは何か」についてお伝えしました。
今回は似たような制度名ですが、「助成金とは何か」についてご説明します。
◆そもそも助成金とは
一口に「助成金」とまとめると、何百、何千という種類があり、そのすべてを把握することは至難の業です。
今回はターゲットを絞り、
事業者様にとって特に有用であろう、「雇用・労働・採用」に関する助成金について概要をお伝えします。
こうした制度の目的は、「従業員のために働きやすい環境作りをする事業者の応援」です。
該当する取組を行ったときに、補助金と同様、国や地方公共団体から給付されるお金であり、原則返済の必要はありません。
「助成金と補助金との違いは何か」という疑問については、まずは以下の図をご覧ください。
給付金はまた少し毛色が違いますが
主に助成金は
「要件を満たしていれば獲得出来て」「金額は小さく」「基本は通年で申請可能」
主に補助金は
「審査は厳しいが」「金額が大きくて」「明確に締切がある」
という傾向があります。
◆助成金申請までの流れ
制度によってフローは様々ですが、
最もメジャーな「雇用関係の助成金」を例にご説明します。
①社内規則の整備
まずは申請する助成金の支給要件に沿った社内規則の整備から始めます。
また、取組実施の前に計画を策定し、労働局に提出が必要な場合もあります。
②実施
計画した助成金の対象となる取組を実施します。
③申請
実施完了から2ヶ月以内に助成金の支給を申請します。
どの工程をもって実施完了となるかは、助成金によってさまざまなので注意しましょう。
④交付
申請した内容が支給要件を満たしていれば、助成金が支給されます。
◆助成金の種類
代表的な助成金の一例をご紹介します。
・両立支援等助成金
→労働者が育児休業・介護休業を取得する際に受け取れる助成金
・人材開発支援助成金
→従業員が実務のスキルアップに役立つ研修等を受講した際に、
要した時間と費用に応じて受け取れる助成金
・キャリアアップ助成金
→非正規雇用労働者の企業内での雇用条件を改善した際に受け取れる助成金
◆最後に
今回は助成金について解説しました。
具体的な各助成金の制度内容については、後々の更新で詳しくご案内していく予定です。
今後も「補助金」「助成金」を中心に経営に役立つ情報をお届けしますので、是非ともチェックしてみてください!