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事業再構築補助金とは地域や業種を問わず幅広い事業者が申請できる補助金の1つで、経済環境の変化に対応するために、中小企業等の新分野展開、業態転換、業種転換等の思い切った挑戦を支援する補助金です。
今回は、「事業再構築補助金の採択率」についてご説明していきます。
◆応募件数と採択率
第1回から第5回までの公募回ごとの応募件数、採択件数と採択率は以下の通りです。
公募回 | 応募件数/採択件数(採択率) |
---|---|
第1回 | 22,231件/8,016件(36.0%) |
第2回 | 20,800件/9,336件(44.8%) |
第3回 | 20,307件/9,021件(44.4%) |
第4回 | 19,673件/8,810件(44.7%) |
第5回 | 21,035件/9,707件(46.1%) |
応募件数は第1回から第4回まで減少傾向でしたが、第5回の応募では応募件数が上昇しました。
採択率は第1回公募で36%と若干低めでスタート、第2回から第4回までいずれも44%前後で推移し、
第5回では46.1%と採択率は過去最高になりました。
◆不受理の件数と不受理率
事業再構築補助金に申請したにも関わらず、受付の段階で不備が見つかって、
審査までいかないことを不受理といい、毎回の公募で少なくない数の不受理が見受けられます。
例えば第3回の応募件数のうち不受理となった件数は1,788件ありました。
不受理率は9%なので、およそ10件に1件は不受理となっている計算です。
書類不備により審査まで達せなかった件数なので、採択率に直接は関係はしませんが
書類を揃える段階で脱落があり得ることは覚えておいて損はないでしょう。
事業再構築補助金に申請する際は、不受理とならないように最新の公募要領をよく確認して提出しましょう。
◆通常枠と特別枠の採択率
事業再構築補助金の全体の採択率は45%程なので、さほどハードルの高い補助金ではないとの見方をする方もいます。
しかし、通常枠については、第5回でも16,185件の応募に対して採択が6,441件、
採択率は39.8%と低く、それ以前の公募回でも全体の採択率と比べると低めの傾向があります。
一方で、特別枠の採択率は通常枠よりも10〜15%ほど高く、50〜60%ほどです。
また、一部の特別枠の場合、審査でもし落ちても自動的に「通常枠」で再審査してもらえるという優遇措置もあります。
通常枠への応募を躊躇するのであれば、特別枠での応募も検討してみるといいかもしれません。
◆最後に
いかがだったでしょうか。
今回は「事業再構築補助金の採択率」についてご説明しました。
事業再構築補助金の準備をする方はぜひ参考にしてみてください。
今後も経営に役立つ情報を随時発信していきますので、是非ともチェックしてください。